功を奏する突切り・溝入れ加工とは何でしょうか?

突切り・溝入れ加工では、加工安定性と生産性は2つの重要な要素です。正しい段取りと工具の選択により、突切り加工時に避けることができるトラブルがあります。そのトラブルとはへそやバリ、工具欠損、切りくず詰まり、複雑な溝のある加工部品の粗悪な加工面品質、不適切なクーラント圧、長い突出し量や激しいびびりのことです。こういったトラブルが発生すると貴重な加工部品を廃棄しなくてはなりません。こういった特有のトラブルを避け、突切り・溝入れ加工を成功させるため、以下の推奨事項や加工ヒントを作成しました。
突切り・溝入れ加工時にまず考慮すべきこと
ここに挙げた最初の考慮事項は、突切り工具・溝入れ工具の選択とそれらの使用方法に影響を与えます。
溝や表面
溝や表面を加工するために、以下の品質要求を考慮してください:
- 加工の種類(突切りあるいは内径溝入れなど)
- 切込み深さ
- 切削幅
- コーナR
- 品質要求(公差、加工面品質など)。好ましい加工面品質を達成するにはワイパー設計チップが必要か?切削条件を維持すればワイパーチップで、さらに良好な加工面品質を得ることが可能

加工部品
品質要求を確認してから、部品をチェックします:
- 被削材の切りくずを切断する品質は良好か?
- 切りくず排出/切りくず処理に困難はないか?
- ロットサイズ – 溝を1つだけ加工するか、それとも大量に加工するか?大量加工であれば、生産性を最大に向上させるために最適化された、テーラーメイド工具を使用するのが妥当
- 加工物を確実に固定できるか?

機械
機械に関して考慮すべき事項には以下のものがあります:
- 特に大型加工物の場合、安定性、出力およびトルク
- 切削油とクーラントの供給
- 長い切屑が出る被削材では切りくず切断用に高圧クーラントが必要か?
- 工具交換時間とタレット内の工具数
- 特にバーフィードマガジンと径が小さい場合は、回転数 (rpm) 限度
- サブスピンドル、または心押し台が注文可能か?

突切り・溝入れ加工
お客様特有の加工作業に適した切削工具を検索し、 推奨切削条件を素早く入手いただけます。 CoroPlusツールガイドはこちら このセクションでは、ターニ... chevron_right
切削条件
突切り・溝入れ加工用速度と送り チップと被削材に合った、正しい送り速度を使用してください 低送りから始めて、チップの安全性と加工面品質を確認してから、送りを上げて切りくず処理を改善してください 横引き旋削加工の場合には、切込み深さをコーナーRより大きくして加工してください。これにより切りくず処理が改善されます 切削速度の設定が低すぎると、工具寿命は短くなります。常に推奨切削速度、 v c... chevron_right
切削油とクーラント
突切り・溝入れ加工では、クーラントと潤滑剤の使用が加工安定性に大きく影響します。適切な給油により、刃先温度を低下させ、良好な切りくず排出が得られます。 内部... chevron_right
CoroCut® 2
PRODFAM:"CoroCut 2" レールロックシステムが小さなチップサイズでも横方向の切削力をしっかり受け止め、加工中のチップの動きを抑制 卓越した加工面品質を実現するワイパーチップ設計 突切り加工用に設計された勝手なし、右勝手および左勝手チップ さまざまな幅とコーナRに対応する溝入れ加工チップ 高精度倣い加工用チップ 広い溝の旋削加工用に最適化されたブレーカ 加工安定性とより長い工具寿命を実現する高精度クーラント テーラーメイドチップおよび工具 突切り・溝入れ加工、外径溝入れ加工、端面溝入れ加工、内径溝入れ加工、倣い加工 荒加工仕上げ加工 CoroCut... chevron_right