突切り・溝入れ加工における良好な切りくず処理
良好な切りくず排出は、切りくず形成を改善することで達成されます。切りくず形成が良好でない時は、過剰に長い切りくずによって分かります。特に小さな穴の内側を溝入れ加工する場合には、切りくず詰まりや加工面品質の悪化、工具の欠損が生じることがあります。
問題
切りくず形成が良好でないという問題は、以下の原因で生じることがあります：
- 難削材
- チップブレーカが不適切
- 切削条件が不適切
良好な切りくず形成
良好でない切りくず形成
解決策
切りくず排出を改善する方法の一つは、工具を逆さまに取付けることです。工具寿命を延ばしチタン合金等などの長い切りくずが発生する被削材で、切りくず破断を改善するため、高精度クーラント対応の工具を機械に取付けることをお勧めします。長い切りくずが発生する被削材で切りくずを破断するために、ドウェリング（マイクロストップ）やペッキングを使用することができます。しかしこの加工方法では工具寿命は短くなります。
歯科用器具
チタン合金製の歯科用スクリューの加工では、多くの場合切りくず処理と工具寿命が問題になります。サンドビック・コロマントのQS HPとコロスレッド266を装備した... chevron_right
ねじ切り旋削
ねじ切り旋削は、良好な切りくず処理、安定した工具寿命および安定した部品品質の達成が難しい場合に求められる加工です。 ねじ切り旋削工具は、たくさんの切込み回数... chevron_right
CoroTurn® 107
コロターン107は小物部品、長尺部品および細物部品の外径加工および内径加工用の第一推奨です。シャープな刃先と良好な切りくず処理が滑らかな切削アクションと低い切削抵抗を確実なものとし、部品の卓越した加工面品質をもたらします。高圧クーラント用に設計されたチップブレーカも使用可能です。 利点 優れた切りくず処理 低切削抵抗 卓越した切刃強度 高送りと高い加工面品質を可能にするワイパーチップがご利用可能 低切削抵抗、高精度クーラント、そして幅広いチップタイプにより、高い加工面品質を実現。 研磨された非常にシャープなチップが抜群の加工面品質を実現 従来のクーラントおよび高精度クーラントに対応したホルダ サイズ： 外径旋削 ：C3、C4、C5、C6、C7、C8 内径旋削 ：C3、C4、C5、C6 レールインターフェース： 8x832x25 8x8... chevron_right
内径溝入れ加工
長い突出し量と切りくず排出は、内径溝入れ加工の2つの課題です。長い突出し量により、たわみとびびりの両方の問題を引き起こします。びびりや切りくず排出不良は、チップ破損の原因になります。切りくず排出不良は、加工面品質の低下にもつながります。最も一般的な内径溝入れ加工は径方向の溝入れ加工ですが、突込み溝入れ加工... chevron_right
