立型ターニングセンタ

立型ターニングセンタはターニングセンタと立旋盤とのハイブリット機種として発展しました。 サブスピンドル、テールストックあるいは下部タレットを必要としない短い部品の場合、横型よりも立型構成の旋盤のほうが機械の設置面積を小さくすることができます。
立型ターニングセンタの機械構成
立型ターニングセンタには2つのメインカテゴリがあります:
- ピックアップ旋盤: 300 mm (11.81 inch) 径までの大量の部品用部品のハンドリングにチャックを使用して、自動生産でのピックアップや搬送ベルトに部品を戻します。この構成により、すべての部品操作が1台の機械で可能になるため、小スペースで高い機械利用率が得られます。
- 大型の立型ターニングセンタ: 300–800 mm (11.81–31.50 inch) の大型部品は、部品をフラットに横たえることで固定が簡単なものになります。これによって、パレットシステムの使用も可能となり、機械が加工中でも部品の固定や取り出しを行うことができます。
加工効率および機械の稼働率に影響する、検討すべき複数の機械オプションがあります。生産される部品の種類によって、要求事項が決まります。慎重に検討することで、最適で安定した加工プロセスを実現します。
パレット
パレットを使用すると、機械の生産中にワークを固定具にセットアップすることができます。機械に直接セットアップすることに比べて、機械の利用率が非常に高くなります。
自動工具交換 (ATC)

大型部品の場合、ボーリングバイトとのクリアランスの問題により、個々のパレット位置の使用がより困難になります。ATC付き縦型ラムが径1 m (39.37 inch) 以上の部品に使用されるのは、このためです。
自動工具交換オプションは、長いボーリングバイトが格納できるディスクマガジンと合わせて、より大型の立型ターニングセンタでも選択可能となりました。さらに多くのツーリング位置がご利用いただけ、柔軟性がアップ。無人生産の可能性を開きます。
タレットインターフェース
タレットインターフェースに関するターニングセンタの動画はこちら
回転工具
回転工具に関するターニングセンタの動画はこちら
Y軸/ハーフタレット
Y軸およびハーフタレットに関するターニングセンタの動画はこちら
ツールホルダのオフセット機能
ツールホルダのオフセット機能に関するターニングセンタの動画はこちら
ゲージ長の制限の解決方法
ゲージ長の制限の解決方法に関するターニングセンタの動画はこちら
高圧ポンプ
ほとんどの機械は、約70 bar (1015 psi) の高圧クーラント機能を備えています。
立型ターニングセンタにおけるクイックチェンジ
ターニングセンタは迅速な工具割付けが可能ですが、工具交換と段取りに時間を要するため、多くの場合マシニングセンタよりも機械稼働率が低下します。クイックチェンジホルダを使用して、測定、セットアップおよび工具交換時間を削減すれば、実際の加工に使える時間がより長くなります。


カムシャフト
内燃エンジンでは、カムシャフトはバルブの開閉操作を行う部品で、クランクシャフトと同期して回転します。シャフトには、各バルブに1つずつ、複数の突起部(カム)が備わっています。シャフトが回転すると、カムの突起部分がバルブを押すことによって(あるいは、何か別の部品を介して)バルブの開閉が行われます。 サンドビック・コロマントは、以下のような、カムシャフト加工用の標準およびテーラーメードソリューションや特注ソリューションを、他社を上回る幅広いラインナップで取り揃えています。 カムシャフト用フライスカッター カムシャフトの加工における要求事項はクランクシャフトと同様の傾向で、性能重視、低燃費、低排出ガスが挙げられます。最高の性能を実現するためには、複数のカムを同時に加工できるカムシャフト用フライス加工ソリューションを使用します。ソリッドタイプまたは刃先交換式ソリューションとして、あらゆる種類のカッターをご用意しています。適切に調整された材種を採用したチップ、最適化されたチップブレーカおよび最大8枚の多コーナ仕様により、安全な加工プロセスと生産コストの削減を実現します。 *... chevron_right
クーラント加工
クーラントを使用せずに加工すること(ドライ加工)が環境やコストの面でのメリットになる場合もあります。しかしながら 多くの加工では、公差、加工面品質、被削性を工場するためにクーラントを使用した加工が必要になります。クーラントが必要な場合は、最適化を行って能力を最大限に発揮させる必要があります。 高圧クーラント ほとんどの機械は、70/80... chevron_right
複合加工機 - 横型
複合加工機では、1台の機械で複数の切削プロセスとセットアップを組み合わせることができます。複合加工機は非常に高効率で、サイクルタイムとリードタイムを削減できます。横型複合加工機では、加工部品が横軸を中心に回転します。 横型複合加工機の構成 横型フライス/旋削加工機は、旋盤の構造に基づいています。加工部品は、把持された固定工具および回転工具上方のB軸スピンドルと共に横軸を中心に回転します。 一般的に部品は、その回転中心に対して対称的に多数の加工が行われます。加工部品は、長さが23... chevron_right
コロボア 軽量型
大径、深穴のボーリング加工は剛性の高い工具を必要とし、そのため工具の総重量も増加します。そのため、機械動力やマガジンに制限がある場合、加工が行えません。 新しい軽量型コロボアは、工具重量とモーメントを削減し、工具のハンドリングをより簡単に、そしてより大径の加工を可能にします。 利点 工具重量とモーメントを削減して、工具の取扱いと交換をより簡単かつより確実に。 加工径の大きなボーリング加工でも、工具重量が増加することなく、安定性が向上。 立てボーリングマシンとマシニングセンタに最適なソリューション。 用途 ISO適用領域: 適用一覧 軽量型コロボアの2つのコンセプト: コロマントキャプトカップリング、仕上げ用 加工径69–300... chevron_right