M642とM632 – チップを径方向に取付けたクランクシャフトディスクの新しいフライス加工コンセプト

M642(内径フライス加工)とM632(外径フライス加工)は、径方向に取り付けられたチップを用いた、クランクシャフトディスクフライス加工用の新しいコンセプトです。
CoroMill® 745(正面フライス)用に設計されたこのデザインにより、カッターにおけるチップ位置決め方が新しくなりました。これにより、従来の縦方向にチップを取付けたフライス工具と比較して、M642およびM632は切りくず用スペースがより大きく、有効刃数がより多くなりました。
この特許出願中の新設計により、サイクルタイムを短縮しより良好な切りくず排出を実現します。

特長と利点
- チップポケットが広いため、切りくずの排出が向上します。これにより、工具とクランクシャフトの両方で切りくずとの接触が減少し、発熱が抑制されます。
- 縦置きコンセプトのカッターに比べ、同サイズのチップポケットでの有効歯数がかなり多くなっています。
- 縦置きコンセプトのカッターに比べ、サイクルタイムが短くなっています。
- 切りくずスペースによりスクリューへの接近性が良好
- チップの背面は新しい設計のチップシートで保護
- 従来のプレス加工でポジブレーカをこのチップにプレスすることが可能(切削抵抗を抑制)
- 部品当たりのコスト低減
- 安定した性能