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エキスパートに聞く – アルミ合金加工


ブレント・マーシュ

ブレント・マーシュとの一問一答

サンドビック・コロマントの自動車部門の加工スペシャリストがアルミ合金の加工課題および適切なツーリングがいかに役立つかについて説明しています。

1) アルミ合金製エンジンブロックおよびパワートレインの量産の場合、品質を満たしつつ製造をスピードアップするにはどのようなベストプラクティスがあるでしょうか?

信頼性の高い、正確な、高速ツーリングソリューションが必須です。ツーリングサプライヤーはアルミ合金向けの最適な標準工具や、カスタマイズソリューションを提供する必要があります。

ベストプラクティスでは以下の最新の多結晶ダイヤモンド (PCD) ソリューションを使用しています:工具データモニタリング用のデジタルソリューション。

2) サンドビック・コロマントはシリンダーボーリング加工およびシリンダーヘッド加工向けに特化したさまざまなソリューションを提供されています。これらの特殊品ソリューションにはどのようなメリットがありますか?

サンドビック・コロマントは、荒加工から仕上げ加工までのボーリング加工をワンショットで行う工具を設計・製造してきました。当社には防振ソリューションがあります。サンドビック・コロマントの設計は、マルチステップボーリングチップの柔軟性の高い用途を可能にします。

仕上げ加工は、マシンコントローラにデータを送るためのポストプロセス計測、工具端にエレメントをセットして工具を少し回転させるスピンドルへの指令と組合せることができます。工具摩耗を自動補正するために、この機能が切削径を正確に調整します。

現在では多くの工作機械メーカーがカスタマイズスピンドルインターフェースを介して上記のような技術を提供しているため、当社のエンジニアは、プログラム可能なドローバー作動型工具を実装するために工作機械メーカーとも共働しています。また、多種多様なシリンダーヘッドバルブガイドおよびシート工具も提供しています。

3) 製造業者はサイクルタイムとコストを削減するためにアルミ合金加工プロセスをなくすことができるでしょうか?

サンドビック・コロマントのアルミ合金加工用のソリューションには、トラブルがなく、正確でバリのないフライス加工が可能な当社独自の特許取得済みカッターデザインがあります。これらのデザインは、軸方向および径方向の段付きチップ配置および高送りフライス加工技術を組み合わせています。たとえば、M5C90カッターはワンパスで荒および仕上げフライス加工を行います。多くの場合、軸方向切込みは最大6.0mmです。工具寿命を5倍に延ばし、サイクルタイムを200%短縮することができました。6,000m/min.の高い速度および20,000mm/min.の高送りが可能です。

トランスミッションバルブボディ面のような複雑な加工面については、M5F90の使用により費用のかかる二次プロセスのバリ取りをなくすことができます。また、精密で長寿命のロー付けPCDを使用したステップテクノロジーを採用しています。

M5-B-、C-、F-シリーズカッターのステップテクノロジーは、径方向・軸方向のインサート位置を切込み量と送り量に合わせ1枚ずつ異なる位置に最適配列することで1刃あたりの切込み量を極小としています。さらにワイパーチップが常に面を仕上げる構造になっています。そのため、刃ブレ調整が不要スパナ1本でセット完了することが可能です。

サンドビック・コロマントにはユニークなCBNカッター、シリンダーブロックトップデッキまたはベッドプレート (アルミ合金製と鋳鉄材の両方) を仕上げ加工するM610もあります。セットアップも調整も不要で、部品にチッピング、バリまたはスクラッチのない高送りが可能です。

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