フライス加工のトラブルシューティング
びびりの問題、切りくず詰まり、切りくずのリカット、好ましくない加工面品質、バリの発生、機械動力および工具の摩耗に関するフライス加工のトラブルシューティングのヒントが以下の表に記載されています。
原因 | 解決策 | |
びびり ![]() |
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切りくず詰まり ![]() |
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切りくずのリカット ![]() |
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不十分な加工面品質 ![]() |
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| 蒸気の「びびり」セクションを参照する | |
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バリの発生 ![]() |
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機械動力 回転速度が低過ぎると機械の効率が落ちるので、動力曲線にに注意してください ![]() | フライス加工における所要動力は以下の要因で変わります:
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チップの摩耗
最適な切削条件と最も優れた部品品質と工具寿命を達成するため、加工後は常にチップ/切れ刃を確認することを忘れないでください。原因とソリューションのこのリストを使用して、 良好なフライス加工のための基準としてチップマッ網のさまざまな形を確認してください
原因 | 解決策 | |||
逃げ面摩耗 ![]() |
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逃げ面摩耗 ![]() |
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逃げ面摩耗 ![]() |
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クレーター摩耗 ![]() |
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塑性変形 ![]() |
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チッピング ![]() |
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チッピング ![]() |
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ノッチ摩耗 ![]() |
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熱亀裂 ![]() |
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構成刃先 (BUE) ![]() |
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構成刃先 (BUE) ![]() |
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肩削りフライス加工
肩削りフライス加工には以下の加工が含まれます。 肩削り/ 正面フライス加工 エッジ加工 - 外周加工 たわみのある薄壁の肩削りフライス加工 肩削り/ 正面フライス加工 良好な肩削り/... chevron_right
びびり
フライス加工のびびりは、切削工具、ホールディングツール、機械、ワークまたは治具の限界により発生することがあります。びびりをなくすために考慮すべきいくつかの方法があります。 切削工具 90... chevron_right
正面フライス加工
正面フライス加工には以下の加工が含まれます: 一般的な正面フライス加工 高送りフライス加工 重切削用正面フライスカッター ワイパーチップによる仕上げ加工 一般的な正面フライス加工 良好な正面フライス加工とは、どのようなものでしょうか? 正面フライス加工は最もよく使用されるフライス加工で、そのための工具が豊富に用意されています。切込み角45ºのカッターを最も頻繁に使用しますが、特定の条件では丸チップカッター、スクエア肩削りカッター、サイドカッターも使用します。最高の生産性を実現するため、加工に適したカッターを確実に選んでください(以下の「工具の選び方... chevron_right
溝フライス加工
溝フライス加工では、エンドミル加工よりも側面および正面フライス加工が、好んで使用されることが多い加工方法です。 溝には、短いもの、長いもの、開いたもの、閉じたもの、ストレートのもの、そうでないもの、深いもの、浅いもの、幅の広いもの、狭いものがあります 工具の選択は通常、溝の幅と深さ、またある程度は長さによって決まります 使用可能な機種と加工頻度によって、エンドミルまたはロングエッジカッター、あるいはサイドカッターを使う必要があるのかが決まります 長く深い溝を大量にフライス加工する場合、特に横型フライス加工機を使用する場合、サイドカッターは最も効率的な加工方法です。しかし縦型フライス加工機やマシニングセンタが発展したことで、エンドミルやロングエッジカッターも多種多様な溝フライス加工でよく使用されるようになりました カッターコンセプトの比較 サイドカッター 開いた溝 深溝 幅/公差を調整可能 ギャング加工 突切り さまざまな幅/深さ用の幅広い製品ラインナップ –閉じた溝 –直線の溝入れのみ –切りくず排出 エンドミル工具 閉じた溝 浅い溝 直線でない溝 汎用性(追加の加工方法): 難削材(高硬度鋼、耐熱合金(HRSA)など)用トロコイド溝フライス加工 工具の長い突出し量の解決策として、プランジ加工を使用可能 中仕上げ/仕上げ加工を容易に追加することが可能 溝フライス加工以外の加工用にエンドミルを使用可能 –深溝 –高い切削抵抗 –たわみがある場合びびりが発生しやすい サイドカッター サイドカッターはより効率的な方法で、長く深く開いた溝を処理することが可能で、この種のフライス工具としては最高の剛性と生産性をもたらします。このサイドカッターは「ギャング」に組み込むこともでき、同一平面で同時に1つ以上の加工面粗さに加工することが可能です。 加工方法 少なくとも1つの刃先が常に切削部に食付くように、カッターサイズ、ピッチおよび位置を選択してください 最適な刃当たり送りを達成するために、切りくず厚さを確認してください フライス加工条件が過酷な場合は、動力とトルクの要求事項を確認してください。アーバの一端が固定されていない加工では、アーバの剛性と突出し量が重要です 治具とアーバサポートは、フライス加工の抵抗に耐えられるよう、強靭さを備えている必要があります ダウンカット: 第一推奨の加工方法 主分力の方向に頑丈なストッパを使用し、主分力により加工物がテーブルに向かって下方へ押しつけられないようにしてください。送り方向は切削抵抗と一致します。つまり、カッターは上方へとずれる傾向があるため、剛性とバックラッシュを取り除くことも重要です アップカット: 剛性が不十分であるためにトラブルが生じる場合、または新しい被削材を加工する場合の代替加工方法です セットアップ剛性が不十分な場合や、深溝の切りくず詰まりによって発生した問題を解消します フライホイール: セットアップ剛性が不十分で、機械動力およびトルクが低い場合の優れた補完加工法です フライホイールはできる限り工具の近くに設置してください 加工物をよりしっかりと取り付けることは、常に効果的な対策です サイドカッターを使用した、開いた溝のフライス加工 刃当たり送りの計算 サイドカッターを使用した側面フライス加工で重要な要素となるのは、適切な刃当たり送り f z を実現することです。値が不十分な場合は重大な問題が発生します。したがって、この値を計算するときは、常に特別な注意を払う必要があります。 刃当たり送り f z は、最大推奨切りくず厚さを維持するために、深溝の場合は低く、浅溝の場合は高く設定してください。例えばチップブレーカM30でフル溝加工をする場合、最大切りくず厚さの初回試行値は0.12... chevron_right