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ボーリング加工のトラブルシューティング

ボーリング加工のトラブルシューティングのヒント – 荒ボーリング加工よファインボーリングの両方 – 切りくず処理に関しては、工具のびびりおよび機械動力の限界により、以下が発生します。

荒ボーリング加工のトラブルシューティング


切りくず処理

短すぎる、硬い切りくず

  • 送りが高すぎる
  • 切削速度が低すぎる
  • 不適切なブレーカ
  • 送りを下げる
  • 切削速度を上げる
  • チップブレーカを開きの大きなものに変更する

切りくず処理

長すぎる切りくず

  • 送りが低すぎる
  • 切削速度が高すぎる
  • 不適切なブレーカ
  • 送りを上げる
  • 切削速度を下げる
  • チップブレーカを開きの小さなものに変更する

工具びびり

  • 工具長さとカップリングサイズの比率が大きすぎる
  • 可能な限り大きなカップリングサイズを使用する
  • 防振型ボーリングツールを使用する/をより短くする




  • 不安定な加工条件
  • スピンドル接地面にしっかりクランプしていることを確認する
  • 荒加工用ツインエッジボーリング工具を使用する
  • 工具アセンブリのすべてのユニットが適切なトルクで正しく組み付けられているかチェックする
  • 機械主軸、クランプ、摩耗などをチェックする
  • 送りが低すぎる
  • 送りを上げる
  • 送りが高すぎる
  • 送りを下げる
  • 切削速度が高すぎる
  • 切削速度を下げる
  • 切込みが大きすぎる
  • ステップボーリングを行う
  • 切削抵抗が高すぎる
  • 切込みを小さくする
  • ポジチップを使用する
  • ノーズRを小さくする
  • ワイパーチップは、突出し量が長い場合や加工条件が不安定な場合には推奨できない
  • 切削力抵抗が低すぎる
  • 切込みを大きくする

機械動力

  • 機械動力不足
  • 大径のボーリング加工では、特に荒ボーリング加工では、機械の出力とトルクが十分であることを確認してください。
  • 切削条件を下げる
  • ステップボーリングを行う

ファインボーリングのトラブルシューティング


切りくず処理

短すぎる、硬い切りくず

  • 送りが高すぎる
  • 切削速度が低すぎる
  • 不適切なブレーカ
  • 送りを下げる
  • 切削速度を上げる
  • チップブレーカを開きの大きなものに変更する

切りくず処理

長すぎる切りくず

  • 送りが低すぎる
  • 切削速度が高すぎる
  • 不適切なブレーカ
  • 送りを上げる
  • 切削速度を下げる
  • チップブレーカを開きの小さなものに変更する

工具びびり

  • 切削抵抗が高すぎる
  • 可能な限り大きなカップリングサイズを使用する
  • 軽切削チップを使用する
  • ノーズRを小さくする
  • 薄膜コーティングやノンコートのシャープなチップを使用する
  • ワイパーチップは、加工状態が不安定な場合、突出し量が長い場合、不安定な加工条件には推奨できません。
  • 小さいノーズRを使用する
  • 切込みを小さくする




  • 工具長さとカップリングサイズの比率が大きすぎる
  • スピンドル接地面にしっかりクランプしていることを確認する
  • 可能な限り大きなカップリングサイズを使用する
  • 可能な場合、アセンブリを小規模なものにする
  • 防振型ボーリングツールを使用する
  • 不安定な加工条件
  • スピンドル接地面にしっかりクランプしていることを確認する
  • 工具アセンブリのすべてのユニットが適切なトルクで正しく組み付けられているかチェックする
  • 機械主軸、クランプ、摩耗などをチェックする
  • 送りが高すぎる
  • 送りを下げる
  • 切削速度が高すぎる
  • 切削速度を下げる
  • 切削がスムーズに行われず振動が発生
  • 切込みを大きくする

機械動力

  • 機械動力不足
  • 大径のボーリング加工では、特に荒ボーリング加工では、機械の出力とトルクが十分であることを確認してください。
  • びびり
  • 速度を下げる 追加対策は上記をご参照ください
  • 送りマーク(傷)
  • 軽切削チップを使用する
  • ノーズRを大きくする
  • 送りを下げる
  • チップ摩耗
  • 切刃を交換する。特定の摩耗形態を防ぐ対策については
  • 切りくずにより傷の付いた面
  • 切りくず処理を改善する
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倣い加工は、複雑な溝の加工に用いられます。そのため溝へのアクセスがよく課題となります。加工面品質と加工面の完全性が重要な要素です。例えば航空宇宙のエンジンの部品は複雑な溝があり、アクセスしにくく卓越した加工面品質が求められます。こういった部品の形状や被削材は(難削材であることが多い)、倣い加工での溝入れが最善の解決策です。 複雑な溝のある難削材の部品は、多くの場合、加工するのが極めて高価です。溝へのアクセスが難しく複雑な形状の被削材となれば、加工安定性を確保することが課題です。複雑な形状の部品を加工する場合、倣い加工での溝入れが効率的にできるチップをお探しください。必要な工具の数を最小限にするため、従来使っていた工具、右勝手と左勝手を工具1つに交換してください。その結果として工具交換は減り、タレットのスペースができます。倣い加工用チップの使用は、多くの場合、短時間で多くの被削材を取り除くための優れた方法です。 溝の倣い加工 べた当たり コーナに向けてプランジ加工や倣い加工を行うために丸チップを使用した場合、べた当たりが生じます。大きなチップのコーナRにより切削圧が上がり、送りを下げる必要が出てきます。しかしながら、送りを下げすぎるとびびりが発生することがあります。びびりの問題を低減するには、生成するコーナRと比べて、チップ径をできる限り小さくする必要があります。複数の異なった溝で同じチップコーナRを使う必要がある場合は、ドウェリング(マイクロストップ)を使用すると、切りくずを短くして、びびりを防ぐことができます。 倣い加工とポケット加工ー耐熱合金... chevron_right

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