サンドビック・コロマントの最新ドリルは、航空宇宙産業向け被削材の加工において高い信頼性および性能レベルを実現
切削工具とツーリングシステムのスペシャリスト、サンドビック・コロマントが、耐熱合金 (HRSA)、チタン合金および複合材等の加工が難しい航空宇宙産業向け被削材製ワークの穴あけ加工における安定性と性能の向上を目指して開発された2種類の新しい超硬ソリッドドリルを公開

「これらの航空宇宙産業向け被削材の穴あけには特定の課題があります。」とサンドビック・コロマントのグローバル生産部長、穴あけ工具担当のジェームズ・ソープは述べています。「例えば、高温時の耐熱合金材 (HRSA) の耐疲労性強度、硬度およびじん性は、ドリルにおける数多くの摩耗メカニズムの進展に影響を及ぼします。」サンドビック・コロマントのグローバル生産部長、複合材担当、アーロン・ホークロフトは以下のように付け加えています。「一方複合材においては、穴あけ加工の機械的な応力が作用することでその層が分離することが容易に確認できます、これは層間剥離として知られているプロセスです。弊社の新しいCoroDrill®ソリューションは、この層間剥離の問題を克服するために特別に開発されたもので、良好な工具寿命と性能を発揮します。」
新しいCoroDrill 860-SM超硬ソリッドドリルは、堅牢な加工安定性、高い穴品質および卓越した工具寿命を実現するために設計されました。これにより、インコネル、ワスパロイ、ハステロイおよびUdimetを含む耐熱合金材(ISO S)における穴あけの際に品質を確保するための第一推奨になっています。
既存のソリューションに比べて逃げ面摩耗を大幅に低減できるように設計されたCoroDrill 860-SM 超硬ソリッドドリルでは、新しいコーティングを採用した新材種1210が選択可能です。その結果刃先は安定性と信頼性の高いものとなり、それが卓越した寸法精度および良好な仕上げ穴公差を実現します。そのためこのドリルは無人生産にも理想的で、ユーザーの皆様は加工部品のスクラップ率の大幅な低減を期待することができます。その上、穴当たりコストも低減します。
CoroDrill 860-SM超硬ソリッドドリルがその性能を発揮する航空宇宙産業における主要な用途として、ケーシングにおける突起部および削り残し(スカラップ)/フランジ端面、また低圧/高圧タービンディスクおよびブリスクにおけるその他の加工を挙げることができます。製品ラインナップはすべて内部クーラントに対応していて、2xD ~ 5xDの穴深さと3 ~ 16 mm の径をカバーしています。
航空宇宙産業における複合材製ワーク向CoroDrill 863-O超硬ソリッドドリルも導入されました。卓越した工具寿命および非常に高い穴品質を実現します。母材は、良好な摩耗耐性のある新しい材種O1ADベースです。一方向CFRP (炭素繊維強化プラスチック) の穴あけにおける層間剥離を低減するために軸方向に大きなすくい角が付いています。
CoroDrill 863-O超硬ソリッドドリルは、工具寿命を大幅に向上させることが可能です。工具交換回数を削減し、高い再現性、信頼性を実現します。この工具を使用することでメリットが得られる主な複合材部品として、航空機のフレーム、ウィングボックス、機体部分、スタビライザーフロアビームおよびフラップを挙げることができます。4xD ~ 5xD、3 ~ 10 mm (0.118 ~ 0.393 inch) 径の製品ラインナップがあります。Sandvik Coromant
サンドビックグローバル産業エンジニアリンググループの一部である、サンドビック・コロマントは、製造業用工具、加工ソリューションと知識の最前線にいます。この工具、ソリューションや知識は、金属加工産業が現在そして次の産業時代に必要とする業界標準と革新をもたらします。教育的サポートや広範囲の研究と開発への投資またお客様との緊密なパートナーシップにより、加工技術の開発を確実にし、製造業の未来を変え牽引し促進します。 サンドビック・コロマントは世界で特許を3100件、取得しています。8,000人以上のスタッフを雇用し、150ヵ国に進出しています。
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